なでしこJAPANが負けた
僕が今、文字を綴っているその横で母の大きなため息。
なでしこJAPANがリオ五輪出場をかけて中国と対戦。
1-2で敗れた。
僕は意外と淡々と今、これを書いている。
内容がひどかった。ミスが多くて敗戦もうなずけた。
「よく頑張っていたわね。かわいそう。」
そういう母に
「妥当な結果だね。」
と返す僕。「ひどいこと言うのね。」
敗者に同情できない日本人らしからぬ非情さが僕にはあるようだ。
昔を思い出す。
小学生時代、最後の合唱コンテスト。
惜しくも入賞しなかった。
涙を流す女子。うつむく男子。
僕は違和感を抱いた。
ここで泣けるってことは、まだ練習不足だったんじゃないの?
と口走ってしまい、当時好きだった子から「ひどいこと言うのね」って言われた記憶。
一体感という物が苦手な子供だったのだろうか。
小さいころに見た、オウム真理教の愚行を示す特集番組。
宗教的一体感を恐ろしいと思ってしまった幼い僕の心は、
宗教でなくとも他の答えを認めなさそうな場の一体感を嫌うようになった。
その割に卒業式では毎回泣いてきたが・・。
自己中心さは、一体感を嫌うそれより強いようだ。
女の子がくしゃみをした。
電車に乗っていて向かい合う位置の座席に腰かけていたかわいらしい女の子。
花粉症のせいだろうか。くしゃみをした。
僕は、興ざめした。
別におかしなくしゃみではなかったが、興ざめした。
僕だってくしゃみはする。鼻水も出す。
それを目の前の子がやっただけ。
見も知らぬかわいい子がしただけ。
人間そのものを否定してしまうような、謎の興ざめ。
僕は変わり者だなと改めて思った。
くしゃみをしないロボットとでも付き合うべきなのか?笑
自分を責めつつ、
昨日購入した、思いのほか似合わなくて萎えている眼鏡をふいて
なでしこ敗戦後の監督インタビューを見つめている。
それが僕という人間。
人間そのものを否定してしまうような、謎の興ざめ。
僕は変わり者だなと改めて思った。
くしゃみをしないロボットとでも付き合うべきなのか?笑
自分を責めつつ、
昨日購入した、思いのほか似合わなくて萎えている眼鏡をふいて
なでしこ敗戦後の監督インタビューを見つめている。
それが僕という人間。