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僕という人間⑨

後輩と僕

「ブサイク」

3月9日に一番多く発し、耳にした台詞はこれに違いない。

久しぶりに学内イベントの企画会議

ってことで雨で寒い中、御徒町へ。

改札を出ると懐かしい後輩たちが待っていた。

「こんにちは。」

これが僕の予想していた彼らの第一声。

なんせ、彼らは僕の後輩なのだ。

「ブサイクやなぁ」

だった。

心が折れた。

まぁ、学校がある時期は耳慣れした響きだが、

久方ぶりに言われると真に受ける。

14時から三時間にわたりMTGという名の集中砲火。

僕はサンドバックと化した。

スピードラーニングと同じ。

「ブサイク」

という言葉は聞き流していると洗脳されて、

気づけば反芻している。

その先には、相手より先に自分で名乗る。

「Hi,I'm ブサイク!!」

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だいたい、後輩は僕をなめている。

僕も先輩相手に何様口調を叩く癖はある。

だが、

「ブサイク!!!」

だなんて、酒の席でもなんでも言うたことはない。

いったい彼らにとって僕はなんだというのか。

先輩としての威厳なんてあったもんじゃない。

僕は心の中では先輩のことは立てている。

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「愛」

この言葉の表現方法は実に多様だ。

時に婉曲して相手に伝わる。

その時の伝えた側の心境は実に不憫だ。

後輩は、僕に敬意を払ってはいない。

しかし愛しているのではないか。

変な意味ではないぞ。

まぁ、こうポジティブにとらえないとやってけねぇよ!

うぉぉぉぉぉお!!!

はぁはぁ(*´Д`)

まぁ、なんやかんや彼らを許してしまって絡み続ける。

寛容なのかMなのか。

それが僕という人間。