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僕という人間⑮

「座学が足りねぇ」リーダー

吉田たくみに勝ちたい!

カリスマ性のあるすごい後輩に脅威を感じつつある話の反響の中で、
こういう風にとらえてくれた人がいた。

色々な声があった。

特に、嬉しかったのは

勉強しろ

というNさんからの声。
彼女と僕はおりしも高校を中退しているという共通点がある。

それだけに、彼女の言葉には「言い訳」や「逃げ」

が通じない真っすぐなものがある。

僕の胸をえぐる刃であり、僕を導くテールライトなのだ。

漢検準1級

を取ろうと思った。

彼女の話も合ってようやく決心がついた。

僕は、「国際」と名の付く学部に居ながら、

留学する気のないある種の異分子だ。

興味があるのは英語ではなく国語。(英語も話せるようにはなるつもりだ。)

得意なのも昔から国語。

本が好きだからだ。

洋書も読んでみた。アレルギー反応。

英語の勉強には向いていないようだ(涙

じゃあ、得意な物突き詰めてみようかな?
その考えに至ったのは、「勉強しろ」というあいつの言葉。

「国際」で名がつく学部なのに漢字の達人と来たらこれはクレイジー。

精一杯、頑張る所存だ。

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悩むる者、書店へ駆ける

漢検のテキストを買いにいつもの本屋に行った。

本屋というのは意地悪だ。

お目当てが明確であるほど、お目当てとは全く別の本の禍々しいオーラに吸い寄せられる。

活字は生きているって、吸い込まれるたびに思う。

今回目についたのは、

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シニカルなタイトル。そう思った。

本を手に取るうえで、捲る前のファーストインプレッションはほんとに大切。
「名著」

と己が知っている物でない限りは、このトキメキがないと読まない、買わない。
その点、この本には惚れたのだろう。買った。

行動経済学

ぼくはある教授の授業を思い出す。

 

「この学問を学ぶと、あなたの行動の判断基準が変わります」

 

みたいなことを言っていたっけか。

僕は罪にもその単位、落としてしまった。

震えた。

単位とは違う別のものを落としたかのような気持ち。信頼?

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これも見つけた。

N先輩に言われた。

「あゆは優しすぎる。」

あの言葉。ああ、堂々と利己主義で生きることができたなら。

2015年、僕の後悔。

でもね、これを読んだらなんか違和感があった。
「鮎川じゃないな」

 

って。かっこいいけど、俺は消える。

俺だけど俺じゃない。
難しい本だった。

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