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僕という人間③

パートのおばちゃん
パートのおばちゃん
まずは、おばちゃんの話からしたいと思う。
僕の知っているおばちゃんはすごい。
1日10時間休まず週5日。
テキパキこなす。
僕は職歴4年。
おばちゃんはその倍はいる。
仕事ができる。
なにもかもはやい。
歴代店長たちも舌を巻いてきた。
常時人手不足の我が職場。
最近新人が入った。
以来おばちゃんは、「センス」という言葉をよく口にする。
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新人の子は、仕事ができない。
当たり前だ。誰もが初心者のうちは、戸惑う。
ただ、なんとなく皆さんも体験あると思う。
あいつは不器用だ。
と思う時が。仕事自体というか動き方がぎこちなくて、ヤキモキさせる。
そんな新人に対しておばちゃんは
センスがない
と、愚痴をこぼす。
おばちゃんは歴代に数十人ものメンバーを指導してきた。
だから、その言葉に狂いはないだろう。
ただ、僕は違和感を抱く。
僕自身、すごく不器用だ。
4年働いているけど職歴1年くらいの奴に普通に仕事を任せてしまう。
対して店に対して貢献できていない気がする。
し、先日の飲み会の席でもOBの先輩から
「鮎川君は仕事できなかった。」
と告白された。
おばちゃんも、別の人に
「鮎川君は、歴代でも有数の仕事覚えが悪い人間だった。」
と漏らしていたらしい。
そんな僕だから新人の人に同情を感じてしまうのもある。
英語で言えばシンパシーというやつか。
仕事において、
センス無い=失格
なのだろうか。
動き方が変、仕事覚えが人より遅い。
開始3か月くらいでこれらの事ってバレる。
そしたらクビなのか?
幸いにもうちのバイト先は寛容。
人手不足も相成って、僕は勤務歴4年まで来ることができた。
「センスがない」と周りからきっと陰で言われてきたことだろう。
(僕の持ち前の鈍感さのおかげかもだが。)
気づかず続けてこられた。
ただ、今の僕には自信がある。
僕は確かに仕事は遅いかもしれないが、
他にはできないことができる。
例えば、掃除。
周りが率先してやらない作業も僕は好きだ。
目に見えて成果が残せる作業、僕は好きだ。
十人十色
みんなちがってみんないいじゃないか。
誰もがどっかしらに武器を隠している気がする。
 
競争社会の片隅で
こんなこと叫んでもどこにも届かないと思う。
僕、仕事できないですし・・。
 
だけど、人を良く見ないで
「センス」
なんて平べったい言葉一つで
判断したくないなって・・。
 
それが僕。