僕がしたいこと
春休み。ただ、日々が過ぎていく。
季節がうつろいゆく。
立春を経て、春一番が吹き、妹が花粉症で涙を流し始めた。
季節がうつろいゆく。
立春を経て、春一番が吹き、妹が花粉症で涙を流し始めた。
その間、僕はバイトばかりしていた。
ゼミの先生が言っていた。
「2年生の春休みは、一番やりたいことができるよ。」
「2年生の春休みは、一番やりたいことができるよ。」
と。
振り返れば、当初、
日本一周する
なんて、大きな事言うて本気で友達と計画立ててた。
気づけば僕自身の入院、そのあともバタバタ続き。
有耶無耶にせざるを得なかった。
情けなさが募った。
バイト中、食器をアルカリ性の強めの洗剤で
ヒリヒリする手を庇いながら擦っているうちに
思ったのは、
旅する意味なんて、娯楽なだけ
という、逃げの仮定だ。
インスタやFacebookに腐るほど旅の写真を載せている富豪であろう僕の友人は、
インスタやFacebookに腐るほど旅の写真を載せている富豪であろう僕の友人は、
キラキラした笑顔で写真に納まっている。
それをSNSで発して、「お土産話待ってるよ。」
と異性に言われにやけて、適当に勃起して、抜いて
それで次の休みにまた旅に出ているのではないか。
僕も日本一周したらそんな野郎に成り下がるつもりだった。
あー成長したわぁ。
とか呟いていいねをもらうはずだった。
人が、特にDDが旅する根底にはこの欲がある。
ではない限り、公の場で写真は載せないだろう。
それでも僕は旅が好きだ。
なぜか、上のくそ人間のサイクルを経てまで僕が旅をしたがる理由それは
なぜか、上のくそ人間のサイクルを経てまで僕が旅をしたがる理由それは
目立ちたい、モテたい
からだ。
そう、僕はやりたいことはこの2つなのだ。
そう、僕はやりたいことはこの2つなのだ。
童貞を捨ててからというもの、やりたいという欲は勢いをひそめているが。
僕は女からすればきっと扱いやすい人種だろう。
声音を適当にいじった挨拶それでテンションが上がる男など、二十歳になってどれくらいいるだろう。
目立ちたい。
みんなからチヤホヤされたい。
モテたい。
愛されたい。
敵を作りたくないのだ。僕は。
僕は幼い。僕は浅はかだ。
しかし、これは案外あなたもなのでは?
幸運にも僕の春休みはおかげさまでまだ長い。
なにをしようか?
なにをしようか?
教授の言葉を反芻する。
「やりたいことが一番できるよ。」
一番目立てるチャンスの春休み。
無駄にはしない。
それが僕。