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クレーマー

10.20 お客様、大いに怒る

· 大学生,愚痴,

目の前のお客様を愛してみる

先日、就活のセミナーでうとうとしながら聞いたセリフだ。
架空の就活生A君は、レストランでのバイト経験から「接客のコツ」をそう捉えたらしい。
僕は牛丼チェーンで5年間バイトをしているけれど、お客さんはお客さん。
愛することなど、できやしない。

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クレーマー大いに怒る

10月22日は、日曜日だった。近くの大学で国家試験があったらしくその受験生が大勢、僕の働いているお店を訪れた。
混乱する店内。
働いているのは、僕と3人のベトナム人。日本語は片言だ。

お客さんが一斉に試験終わりで流れて来るので、商品提供には時間がかかる。
僕は時責として、その旨を何度も大声で、お客さんに理解を求めてほしくて叫ぶ。
多くの人は、「仕方ないよな」と読書や携帯ゲームで時間を費やしてくれる。
5年間、混んだらずっとそうしてきた。今日もうまくいくはずだった。

「おい!!!!!!!」

そう聞こえたとき、僕ら店員に向けられた怒号だと気が付くまでに少し時間が生じた。
ちょうど店内には待機のお客さんがおらず、隙間に便乗じて補充に手が移っていたからだ。
30後半~40前半くらいの短髪のおじさん。顔色が悪かった。
定食にかかっているソースがいつもより少ないそうだ。

食べかけの状態で言われても....

 

「規定の量でちゃんとやれ!」
お客さんはそうおっしゃる。

僕はおもしろくなってしまった。
普通なら、謝って作り直せば丸く収まりそうだが、
なんとなく僕はお客さんが言う「規定の量」を証明したくなったのだ。

ソースをお皿に盛り、提示する。僕は5年間マニュアルを守ってきましたよっと。

お客さんは、静かになった。

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お客さんを愛する#とは

クレーマーはめんどくさい。
今回のような一言目が怒号なお客さんは比較的追い返しやすいのだが、電話で帰宅後ネチネチ言ってくる人など逆切れもできないので虫が悪い。

恋人で例えるなら、前者はヒステリ女・後者は表面ではなんも言わんのに裏で悪口とか言う闇の重い女。
そんなやつ、愛せるかい!!!

僕は、今のアルバイトが好きだ。仕事を覚えたからもあるし、やりがいもある。
けれどお客さんにたまに振り回される。しんどい。
振り回せるのは恋愛と一緒?どんなお客さんも愛せないなら、恋に不向きか僕は。

就活セミナーの経験に基づいた台本トークをするあのおっちゃんに聞けばよかったか。
「愛するってなんですか。」

 

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